川越の由緒ある極めて貴重な歴史的資料の展示を行っている『川越歴史博物館』に行ってきました。
『川越歴史博物館』は、喜多院や日枝神社、仙波東照宮などの由緒ある寺社が集まるエリアからすぐそばのところにあります。
『川越歴史博物館』
川越城主所用の品・奥方愛用の品・地名発祥の祖である平安時代の武将「河越太郎重頼」の資料・川越藩に仕えた者達の資料や郷土刀・近隣の遺跡や古墳からの優れた出土品など、川越の貴重な歴史的資料を一堂に展示しております。
★県外からも極めて貴重な文化遺産を広く集め、各分野にわたり実物主体で多数展示しています。
「川越歴史博物館」
『川越歴史博物館』の入館料は、
・大人500円
・小人300円
(20名以上の団体料金は、大人400円、小人250円)
となっています。
入り口に入るとすぐのところに受付があり、館長さんがにこやかに出迎えてくれました。
なんと、こういった博物館には珍しく「館内撮影可」です。
ありがたい!!
なんでも、『川越歴史博物館』にはパンフレットがないので、撮った写真をパンレットがわりにしてほしいという粋な計らい。
先日、KAT-TUNの3人が訪れ、「KAT-TUNの世界一タメになる旅!+」にもとりあげられ、受付の横にはステッカーが貼ってありました。
館内には1階から3階まで展示場があります。
『川越歴史博物館』1階|捕り物具や兜・刀の展示
『川越歴史博物館』1階は館長さんが案内してくれました。
「KAT-TUNさん達はね、これを持って『こらーっ!!』なんてやってたよ」と言って見せてくれたのが300年前に使用されていた刀。
「持ってみたら持ってみたら」、「切れるから気をつけてね」などと言ってとても貴重な刀を持たせていただきました。
お、、、、重い!!!
「これもね、KAT-TUNさんがかぶったやつだから」と、兜までかぶらせていただきました。
こちらもずっしりと重量感があって重かったです。
1階は主に十手などの捕り物具がメインで展示されていました。
江戸時代前は、刀と対等に立ち向かえるように十手も長かったようです。
1階では刀を持って、「こらーっ」とかやってたので写真あまり撮れてませんでした
『川越歴史博物館』2階|出土した土器や忍びの武具の展示
2階、3階は、スタッフの方が案内してくださり、丁寧に説明をしてくださいました。
『川越歴史博物館』2階は、出土した土器や忍びの道具の展示がされています。
尖底土器から近代のものまで。
関東甲信越から出土された土器の数々が展示されています。
煙管(キセル)やかんざしです。
江戸時代や明治時代は、一級品を持つことがステータスで、当時のお金持ちは職人につくらせた一級品を身につけていたそうです。
こちらの金ピカは仏壇です。
まぶしい
こちらは鏡。
裏側には特徴ある彫り物がほどこされています。
忍(しのび)の道具の数々。
川越市内で見つかったもののようです。
川越にいた忍は、甲賀の忍だったといわれています。
これが何だかわかりますか?
鉄砲なんです。
これは、「仕掛け武器」といわれ、地面に仕掛けて引っかかったら引き金が引かれ、くるくるまわりながら玉が出る仕組みになっています。
こちらの陶器でできた白蛇は「弁天様の化身」いわれているそうです。
他にも紹介しきれないほど多くの歴史ある展示品の数々が展示されています。
それでは次は3階へGO!!
『川越歴史博物館』3階|鎧・兜・武具の展示
『川越歴史博物館』の3階は、鎧・兜・武具などがズラリと並んでいます。
たくさんの兜や鎧が並ぶ中、ひときわ目を引いたのがこちら。
なんと「織田信長の兜」。
代々、織田家の家宝とされていました。
今回特別にガラスを開いて見せていただくことができました。
この面の向こうからギロッとにらまれたら恐れおののいてしまいそうです。
一の谷形兜。
大河ドラマ『独眼流正宗』で使用されたものです。
そして、こちらが桃山時代の「金箔置枺頭形兜」。
額にウサギのような前立てが付いています。
額にウサギ!?
勘のいい方はお気づきになられたでしょうか。
額にウサギといえば、川越のご当地ヒーロー『鎧勇騎月兎(がいゆうきげっと)』。
「金箔置枺頭形兜」と何か深いつながりがあるのでしょうか!?
ふふふ!
俺様は金箔置抹頭形兜(きんぱくおき まっとうなりかぶと)の精霊なんだよね!(≧∀≦)— 三日月赤兎 (@mikazukisekito) October 29, 2019
なんと、鎧勇騎月兎に力を与える三日月赤兎は 「金箔置枺頭形兜」の精霊だったのです!!
3階の一角には、合戦のときに実際に兵士が身につけていた鎧が並んでいました。
さわることができるので、さわってみたのですが袖のところとかピラピラです。
気休め程度の防御性能だったようです。
当時は馬も鎧をつけていたとのこと。
侍は「生き様」を大事にしていたそうです。
侍魂ってやつですね
こちらの展示物なのですが、正面に椅子を置いて座り、目の高さを合わせてみると、ガラスに反射する自分の顔と兜が重なり合い、実際に自分が兜をかぶっているかのように見えます。
こちらの兜をご覧ください。
完全に銃弾が貫通しています。
侍の中では、軽装で動きやすさを重視したスピード型と、防御力を高めた重装備型に分かれていたそうです。
まるでスポーツのフォワードとディフェンダーのようですね
一緒にうつっている日本刀は錆びてはいるものの、切れ味はするどく保たれているということでした。
「世界で一番切れるのが日本刀」とのことでした。
『川越歴史博物館』には80年前の川越の地図などの展示もありました。
帰り際に館長さんから古銭をいただきました。
「ご縁があったので」ということで昔の5円玉をいただきました。
「次からこれを見せれば入館料300円でいいよ」
となんとも粋な計らいです!!
『川越歴史博物館』までのアクセス、開館時間など
[川越歴史博物館]
【住所】埼玉県川越市久保町11-8
【電話】049-226-0766
【開館時間】10:00~17:00
【定休日】年中無休
【アクセス】
・西武新宿線「本川越駅」、またはJR/東武東上線「川越駅」から
・小江戸巡回バス乗車「喜多院」下車徒歩1分