特別展『ゆかた浴衣YUKATA』|川越市立美術館で開催

川越市立美術館にて2019年7月20日(土)から9月8日(日)までの期間、

特別展『ゆかた浴衣YUKATA』が開催されています。

川越市立美術館
川越市立美術館
目次

特別展『ゆかた浴衣YUKATA』|浴衣を着ていくと入館料2割引!

川越市立美術館 ゆかた浴衣YUKATA 看板

『ゆかた浴衣YUKATA』では、江戸時代から現代に至るまでの浴衣の展示、浴衣に関する資料の展示を行っています。

前期は7月20日(土)~8月12日(月)
後期は8月14日(水)~9月8日(日)となっており、
前期と後期では大幅に展示内容が入れ替わります。

観覧料は一般600円(480円)、大学生・高校生300円(240円)、中学生以下無料となっています。( )内は20名以上の団体料金です。

浴衣または着物を着ていくと、なんと観覧料が団体料金と同じになります。

エントランスではクリアファイルやマスキングテープなどのかわいいお土産が売っていました。

川越市立美術館 お土産販売

エントランスを入って左側の階段を下りたB1階の企画展示室で開催されています。

第一章 描かれたゆかた

ゆかたは「湯(入浴)に用いる「帷子(かたびら)」をあらわす、「ゆかたびら」が語源となっています。

汗ばむ季節である夏が入浴後の状態に似ていることから、盆踊りや花火見物などの行楽を楽しむ気軽な外出着として広がっていったそうです。

第二章 江戸時代のゆかた

江戸時代は風呂に入るときも全裸ではなく、必ず肌着を身に着けて入っていました。それが「ゆかた」です。

大胆な意匠を取り入れた町方女性のゆかたなど、江戸時代のゆかたがたくさん展示されていました。

水戸徳川家の分家筋に伝来した甲冑に付属していた「白麻地葵紋散らし模様浴衣」や、日本三景を繊細な藍で染めた「日本三景浴衣」など。

おしゃれな髪飾り(くし、かんざし)などの展示もありました。

第三章 型染のゆかた

江戸時代、ゆかたは自作するかオーダーメイドでつくっていました。

「染物雛形」や「型染見本帳」などを見て注文していたそうです。

型染めに使った型紙の展示もありました。

第四章 絞り染めのゆかた

絞り染めのゆかたもたくさん展示されています。

絞り染めとは布の一部をつまんだり、畳んだりしたのちに糸や紐で縛り、染液にひたして染める技法のことです。

「白木綿地麻葉模様浴衣」や「紺木綿地菖蒲模様浴衣」など。

型染めとは違って一つ一つ、まったく違った染め上がりになりそうですね。

第五章 昭和のゆかた

昭和に入ってからのゆかたは、それまでとは大きく異なり、モダニズムを強く感じさせるデザイン化された模様が主流になりカジュアル化されました。

「白紅梅織地朝顔麻葉模様浴衣」や「紺木綿地幾何学模様浴衣」など。

この辺りから、今もよく見かけるような柄のゆかたが増えてきたようです。

第六章 人間国宝のゆかた

人間国宝のゆかたの展示もされていました。

伝統的な堅実さ、歴史が育んだ美しさを合わせもっています。

現代のゆかた

現代のゆかたやデザイナーのゆかたも展示されています。

ゆかたの老舗ブランドが海外からの旅行者をターゲットにしたゆかたを発表したり、デザイナーのテキスタイルをとりいれてみたり、さまざまな試みがされており、ゆかたの楽しみ方の幅がどんどん広がっているようです。

関連イベント

講演会「ゆかたの文化史」(聴講無料)

【講師】長崎 巌氏
(本展監修者、共立女子大学教授・共立女子大学博物館長)
【日時】8月4日(日)14:00~
【会場】アートホール
【定員】先着60名
【申込】7月2日~川越市立美術館に電話かFAX

講座「藍形染作家の眼から見たゆかた」(要特別展鑑賞券)

【講師】松原 伸生氏
(染色家、長坂中形)
【日時】8月11日(日)14:00~
【会場】創作室/企画展示室
【定員】先着20名
【申込】7月5日~川越市立美術館に電話かFAX

ジュニアアートスクエア「エコバッグに型染めしよう」(参加費500円)

【講師】稲木 実氏(友禅染作家)
【日時】8月17日(土)10:00~12:00
【会場】創作室
【定員】先着20名
【申込】7月25日~川越市立美術館に電話かFAX

担当学芸員による展示解説(申込不要・要特別展鑑賞券)

【日時】7月28日(日)、8月24日(土)
いずれも14:00~

浴衣の着崩れお直しサービス(申込不要・無料)

【日時】8月8日(木)11:00~14:00
【協力】「川越きものの日」実行委員会

川越市立美術館 『ゆかた浴衣YUKATA』概要

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