『ブーフーウープロジェクト』は、ブー、フー、ウーと名付けられた三軒の古民家再生プロジェクト。
(※諸事情によりブーは更地に戻すことになってしまいました)
くわしくはコチラ
かじかむ手、赤く燃ゆる薪ストーブ。
ブーフーウープロジェクトにも2度目(?)の冬がやってきました。
隙間だらけのボロボロ壁の修復
雨風をほとんどしのげなかった状態から少しづつ建物本来の姿をとりもどしつつある長屋。
壁・床・天井があり、建物としての最低限の体を成してはいるもののまだまだ手を加える場所がてんこもりです。
室内側の壁はご覧の通り隙間だらけでボロッボロ。
今から時をさかのぼること3か月前の残暑厳しいころ、寒い冬にそなえて壁の修復作業が始まりました。
まずは、もともとの構造体に添え木をすることによって強度を確保して壁の下地をつくっていきます。
そこに寸法にあわせてカットされた合板を打ち付けます。
そしてその傍らでつくられているこれは何かな?
なにやら先ほどのL字形の部材が次々と壁に等間隔に取り付けられていきます。
なんと棚が完成しました。いままで雑然とちらかっていた道具たちが綺麗に整頓して棚の上に並びました。
また散らからないといいなぁ(心の声)
裏口には幾月もの時を経たガラスの月
さてここからはタイトルにもある「幾月もの時を経たガラスの月」のお話。
今をさかのぼること11か月ほど前にその作業ははじまりました。
裏口のドアの制作です。
制作開始当初は中桟の上に型板ガラス、中桟の下には鏡板をはめる予定で鏡板に何か端材で装飾をしようという流れに。
参加メンバーたちがああでもないこうでもないと思考を重ねた末に決まった装飾は
「月とモミジ」
実はブーフーウープロジェクトには「いずれ何かに使えれば」と端材を利用してつくったクラフト品がたくさんストックされています。
鏡板を三日月の形でくりぬき、その下にバランスを調整しながら端材でつくったモミジを並べビスで打ち付けていきます。
そして割れてしまっていた数種類のガラスをガラスカッターで形を整え三日月の形に。完成が見えてきたかな?
さて、ここからツギハギのガラスをどうくっつけるか、そしてドアの鏡板にどうやってはめこむのかと考えを巡らせている間に優先的に進めていく作業の方にとりかかり始めたためドア制作はいったんストップ。
それから時が経ち・・・季節はめぐりめぐって次の冬となりました。
「あのドアを完成させよう!」と再びドア制作が動き始めました。
しかしガラスの接着とはめこみ方法は懸案事項のまま。こうなったら、考えるより行動あるのみ。
え~い、こうなったらこれだ!
ガラスのつなぎ合わせに使ったのは、なんと100円ショップで購入したグルーガン!
ドアへのはめこみももちろんグルーガン。たっぷりつければ意外となんとかなっちゃうものです。グルーガン便利!
中桟の下にはめこむ予定だった装飾が中桟の上に昇格!
ドアを制作し始めた頃の写真の日付を見ると2023年の1月。あれから11か月もの時を経たガラスの月がフーの裏口に誕生しました。