川越市の東部に位置し、埼玉県内最大の自然沼である伊佐沼。
自然環境が豊かな伊佐沼にはハス田があり、毎年7月になるとピンク色にグラデーションされた古代蓮が大輪の花を咲かせていました。
それがどうしたことでしょう。令和5年には沼から蓮の花のほとんどが消失してしまいました。
この失われた初夏の風物詩を取り戻すべく立ち上がったプロジェクトが『伊佐沼の古代蓮復活大作戦』。
伊佐沼周辺の環境整備や蓮の栽培・維持にご尽力されている「伊佐沼の蓮を咲かそう会」協力のもと、川越青年会議所が主催するプロジェクトです。
2024年4月20日(土)に川越市グリーンツーリズム拠点施設にて『伊佐沼の古代蓮復活大作戦』が始動しました。
登壇された「伊佐沼の蓮を咲かそう会」の方のお話によると、伊佐沼の古代蓮の始まりは昭和46年頃。伊佐沼の土を盛り土として使用するために重機を使ったところ沼に眠っていた蓮の種に傷がつき、芽が出るきっかけとなりました。江戸時代に川越の殿様が蓮を見に来たという記録も残っているとか。
近年では特定外来生物であるアカミミガメが蓮の芽を食べてしまったことが原因となり令和3年には古代蓮の80%が被害を受け、令和5年にはほぼ絶滅してしまったとのことでした。
令和6年春、ハス苗移植予定地にカメ囲いが設置されハス移植作業が実施されています。
『伊佐沼の古代蓮復活大作戦』では紙コップと蓮紙を使用した「ハスの花ワークショップ」が催され、会場には色とりどりのハスの花が咲きました。
そして
発芽して少しだけ成長したハスの苗が参加者たちに配られました。こちらは5月11日(土)に行われる移植へむけて、参加者それぞれが自宅で育成します。移植する頃には葉っぱが2~3枚くらい開いて下から根っこが生えてくるそうです。
しっかり育てて伊佐沼に大輪の花咲かせてみたいと思います!
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