三匹の子豚の物語をご存じですか?
ブー、フー、ウーの子豚の3兄弟が家をつくることでオオカミに勇敢に立ち向かう物語です。
川越のとある場所では『ブーフーウープロジェクト(BooHooWoo Project)』と名付けられたプロジェクトが進んでいます。
『ブーフーウープロジェクト』は、ブー、フー、ウーと名付けられた三軒の古民家再生物語なのです
『ブーフーウープロジェクト』は古民家再生物語
『ブーフーウープロジェクト』が進められているのは、札ノ辻の交差点の北側にある弁天横丁
その入り口でもある古めかしいアーケードをくぐり少し進んだ右側にある「元町弁天長屋」と名付けられた建物
建物は手前から順にブー、フー、ウーと名付けられました。
諸事情によりブーは更地に戻すことになってしまいましたが、フーとウーの修復作業がすすめられています。
一体何年、いや何十年使用されていなかったのでしょうか。
長屋とは名ばかりで、瓦礫が積もった廃墟です。
『ブーフーウープロジェクト』をすすめているのは、『ギャラリー&カフェ 二軒堂』の工藤さんと有志で集まった地域の方々
建物の中には工程表が貼られており、それに沿って作業が進められています。
修復作業に使われる資材はすべて廃材を再利用しています。
先ほど「瓦礫」と言ってしまいましたが、「瓦礫の山」は「お宝の山」なのかもしれません。
この並びにある『ギャラリー&カフェ 二軒堂』も工藤さんが息子の幾未(いくみ)さんとともに8ヶ月の月日をかけて修復しました。
こちらのお店もブーフーウーのような廃墟だったのでしょうか?工藤さんにいくつか質問を投げかけてみました。
二軒堂もこんな感じにボロボロだったんですか?
二軒堂はここよりもひどかったですね
今にも折れてしまいそうな柱はどうするんですか?
ジャッキで上げて新たな基礎をつくって木を何重にも渡してイオニア風のでっかい柱にしても面白いかもしれないですね。
建物が完成したらどのように利用するのですか?
まだ具体的にはわからないですけど、作家さんの作品を展示するギャラリーとか古書店とかに利用できたらなと思っています。
最近は弁天横丁がメディアに取り上げられることが増えましたが、まず最初にメディアの方が興味を持って下さるのがこのプロジェクトなんです。
いわれてみれば、私が初めて弁天横丁を知るきっかけとなったNHKの番組も始まりのシーンはこの場所でした。
工藤さんは以前建築関係のお仕事をされていたとのこと。
設計図も何もないところから、今までの経験と湧き出てくるアイデアをもとに長屋が再生されているようです。
そのクリエイティブさに驚きが止まりません。
その工藤さんを中心に、
有志の方々が協力し合い
和気あいあいとプロジェクトが歩みを進めています。
『ブーフーウープロジェクト』の古民家再生物語はまだ始まったばかり
物語のつづきを見守っていきたいと思います。
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