『丹徳庭園』に飾られているお雛様を見に行ってきました。
丹徳庭園は、200坪にもおよぶ日本庭園を有する150年の歴史ある古民家。
2018年に一般公開され、日本庭園を眺めながら民泊、和三盆づくり、ランチなどが楽しめます。
丹徳庭園のお雛様
明治34年(1901年)に建てられた「はなれ」の建物の中には数多くの雛人形が絢爛豪華に飾られています。
「はなれ」を彩る明治時代から現代までの雛人形
丹徳庭園のはなれの建物に入るとまず最初に目に飛び込んでくるのが
立派な5段飾りのお雛様。
明治時代につくられたものではないかとのことでした。
切れ長の目でとても凛々しい表情をしています。
2代目の奥様が嫁いできたときに持ってこられたものだそうです。
隣には3段飾りのお雛様。
こちらも面長で切れ長の目が特徴的です。
蔵に入っていたもので記録がなにも残ってなく、いつ頃つくられたものかは不明とのことでした。
そして、そのまわりには
高砂人形が飾られています。
昔は年をとるまで長生きするのが難しい時代だったので、「共に白髪になるまで元気に暮らしていこう」という思いを込めて飾られた人形で、夫婦円満・長寿のお人形となります。
酒に酔ってなにやらとても楽しそうな人形もありました。
お雛道具も数多く並べられており、その中には
亀屋山崎本店の名前が入ったつづら(?)もありました。
お雛様用のものなのかは不明とのことでした。
ふたを開けたらモクモクと煙が出て年をとってしまいそうな箱ですが、中を見せていただいたら空(から)でした
そして三味線や和太鼓を演奏している可愛らしい狐(きつね)のお人形も。
お客様のお母様がつくられたそうです。
お隣の部屋には現代の雛人形が飾られていました。
絢爛豪華な十二単を身に纏ったおだやかなお顔のお雛様です。
平成に関口人形で購入されたお雛様とのことでした。
そして、2階のお部屋にはお内裏様とお雛様。
昭和のお雛様です。
知人の方が飾る場所がないということでこの期間だけ借り受けて飾られているとのことでした。
2階へとつづく階段を登った先にも小さなお雛様(!?)がいました。
そして、玄関には
一刀彫という手法でつくられた「一刀彫雛人形」が飾られています。
きつねの嫁入りのお人形も飾られていました。
先ほどの和楽器を演奏する狐のお人形をつくられた方の作品だそうです。
細部までとても丁寧に作り込まれています。
満開の梅の花が美しい庭園にもお雛様が
200坪にもおよぶ日本庭園もすっかり春の装いとなりました。
梅の花も満開となり
ボケの花も蕾をつけてきました。
庭園内に東屋(あずまや)も建設中のようです。
そんなお庭にもお雛様が。
昭和のお雛様です。知人の方から譲り受けたものだそうです。
普段は上に赤い傘をさしているのですが、この日は風が強かったためはずしているとのことでした。
駐車場にはロウバイが黄色い花を咲かせていました。
丹徳庭園までのアクセス
[丹徳庭園]
【住所】埼玉県川越市六軒町1-8-2
【電話】049-224-9115
【営業時間】11:00~15:00(事前予約制)
【定休日】火曜・水曜(祝日営業/翌日代休)
【アクセス】東武東上線『川越市駅』より徒歩3分