本町通り沿いに店舗を構える『勢〆酒店』は角打ちも楽しめる創業150年超の老舗の酒店。
店舗を通り抜けた奥には立派な蔵があり、その蔵の中に2023年9月24日(日)、「勢〆酒屋史料館」がオープンしました。
『勢〆酒店』は創業当初は酒造りも営んでいました。
明治10年、当時店舗を構えていた志多町で火事に被災したことから酒蔵をやめて酒の小売りを始めました。
さらに明治26年の川越大火で被災したことにより、三代目 笠原鼎太郎氏により店舗を現在の元町1丁目に移転し、蔵を移築されたそうです。
倉庫として使用されていた蔵に眠っていた貴重な品々をたくさんの方々に見てほしいという思いから「勢〆酒屋史料館」をオープンされたとのことでした。
蔵の中には、代々の木看板や古い商標ラベルに大福帳、メーカーから藁で包まれて送られてきたノベルティなどなど、貴重で珍しい品々が展示されています。
展示しきれなかった古い資料もまだまだたくさんあるので、月1回ほど展示品の入れ替えを予定しているとのことでした。
この日はオープン初日ということもあり、お清めの酒がふるまわれ、一合とっくりや御猪口などのノベルティグッズをお土産にいただくことができました。
店舗では常連さん達が角打ちを楽しまれており、横を通ると「おでんひとつ食べてったら?」と気さくに声をかけてくださいました。
地域に根付いた地域の方たちに愛される『勢〆酒店』。
ちょい呑みがてら「勢〆酒屋史料館」でその歴史にふれてみてはいかがでしょうか。
[勢〆酒店]
埼玉県川越市元町1-10-5