『第17回さんとめの木をいかす展』が2023年11月18日(土)、19日(日)に小江戸蔵里にて開催されました。
目次
さんとめ(三富)とは
三富地域とは埼玉県西部にある川越市、所沢市、狭山市、ふじみ野市、三芳町にまたがる緑豊かな畑作地帯。
もともとこの辺りは川からも遠く離れており、火山灰土で土地もやせており冬の季節風が吹く農業に適さない土地でした。
元禄7年(1694年)に柳沢吉保の命により川越藩主導で開拓が始まりました。
屋敷地、畑、平地林の区画に地割し、クヌギやコナラなどの木をすべて人の手によって植えることにより人口林がつくられました。
木を植えることによる
- 防風効果
- 地下水の水位上昇
- 落ち葉をたい肥とした土質改善
で、今では入間地域のさつまいも(川越いも)をはじめ、里芋、ごぼう、人参など根菜類を中心にさまざまな野菜が育つ全国有数の産地となり、令和5年7月には世界農業遺産に認定されました。
三富地域の平地林の木材を使ったクラフトの展示やワークショップも
『さんとめの木をいかす展』の会場となったのは小江戸蔵里のつどい処(展示蔵)。
大人も子供も楽しめる、三富地域の平地林の木材を使ってつくるオルゴールやロボットのワークショップ、
カンナで木を削ってつくる「五角箸」のワークショップ
三富材を使ったクラフト品の展示・販売などが催されました。
「ナラ枯れコナラ」を使って製作されたクラフト品も並んでいました。
伐採されてしまった木材も職人さん達の手により加工され形を変えて生き続けているのです。
小江戸蔵里前広場には埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」と「さいたまっち」も登場!
三富の食材を使ったつぼ焼き芋やうどんも販売されていました。