川越は本当におもしろい街だと感じます。
さまざまな文化を愛する方たちが出会い集うことにより、文化発信の拠点となる新たなコミュニティが形成されていきます。
形成されたコミュニティの輪がひろがり、大なり小なりイベントが生まれ川越の街に新しい風を呼び込むのです。
今日紹介する『川越メル珈琲』は、美味しい珈琲とともにさまざまな文化を通じて”楽しい”を創り出す多文化発信基地。
「川越はおもしろい!」と思わせてくれるお店の一つなのです。
川越メル珈琲
『川越メル珈琲』が店舗を構えるのは初雁中学校の正門前。2018年にオープンしたレトロな佇まいのお店です。
店内1階にはカウンター席と小上がりなっているテーブル席があります。静かな音楽が流れ、昭和の純喫茶のようなノスタルジー感じる落ち着いた空間となっています。
店内には書道家でもあるマスターの白橋さんの書が飾られています。
『川越メル珈琲』は、自家焙煎ネルドリップ珈琲と手作りスイーツのお店。
平日には日替わりランチもいただくことができます。
白橋さんの書と奥様の描かれた俳画が美しいメニュー表。
珈琲をいただく前にランチを注文しました。
カレーソボロとパイン&クリームチーズがサンドされた「ホッとサンド」
外側がカリッと焼き上げられたパンの中にアツアツの具材。総菜系とスイーツ系なので一度で二度美味しいホッとするホットサンドです。
この日は一人で店を訪れ一席のみ空いていたカウンター席に腰掛けたのですが、なんとお隣には偶然にも以前取材させていただいたお店の方がいらっしゃいました。
そしてそのお隣には「アド街に出てきた川越のお店を巡っている」という2人組のお客様。さらにお店のスタッフの方も交えて川越話に花が咲く語らいの場となりました。
その話に耳を傾けながら静かにコーヒーを淹れるマスターの白橋さん。
「マスターは寡黙な方なのかな」と思っていたのですが、一段落すると堰を切ったようにコーヒーの話、メル珈琲で開催されたイベントの話など、いろいろお話してくださいました。
珈琲は鮮度が命。煎りたて、挽きたて、淹れたての最高の一杯
「おすすめの珈琲を聞かれることがあるのですが、苦みがあるもの、酸味があるもの、コクのあるものなど好みは人それぞれなので一概にこれがおすすめとは言えないのがコーヒーのおもしろいところなんです。一緒に召し上がるケーキによってもどれがおすすめできるかがかわってきます。」
「でもどんな珈琲にも言えることは鮮度が命です。なので常に煎りたての珈琲豆をご用意しています」と語る白橋さん。
苦みとコクのあるタンザニアのンゴロンゴロをいただきました。
どこか懐かしさ覚える素敵な味わいのある器(うつわ)、そしてお店のつくりだす雰囲気が、煎りたて、挽きたて、淹れたての最高の一杯を引き立てます。
2階では書道教室や珈琲教室、川越メル學園文化祭も
珈琲をいただいたあとに2階を案内していただきました。
2階は6畳の和室が3部屋つながった広々とした客席となっています。
白橋さんの作品や白橋さんが師とあおぐ松本芳翠さんの作品が展示されています。
こちらでは定期的に書道教室や珈琲教室も開催されているとのこと。
また、コロナ禍でイベント中止が相次いだ時期に「楽しいことを創り出そう」と歌や音楽を奏でる「川越メル學園文化祭」を企画し、こちらのお部屋からYouTube生配信を行ったとのことでした。
そして「川越の建物 近代建築編」「川越の建物 蔵造り編」を発行されている仙波書房さんをガイドに迎えて川越の街を散策する「メル學園 遠足」も数回開催されました。
お店のポイントカードが川越メル學園の学生証になっているのでお店に一度でも訪れると誰でも川越メル學園の学生になることができます。
「マスターは寡黙な方なのかな」と抱いていた第一印象が完全にひっくり返りました。
川越の街って本当におもしろい!
『川越メル珈琲』店舗概要
[川越メル珈琲]
【住所】
埼玉県川越市宮下町1-4-21
【電話】
080-3577-1421
【営業時間】
9:00~17:00
【定休日】
木金
【アクセス】
東武バス「川越市役所前」バス停から徒歩2分ほど