400年以上続く伝統的な祭礼『石原のささら獅子舞』が4年ぶりに開催されました。
石原のささら獅子舞
石原のささら獅子舞は、埼玉県指定無形民俗文化財に登録されている400年以上続く獅子舞のお祭り。
獅子舞の演舞が行われるのは石原町の観音寺。
本祭りは2年に1度、4月第3の土日が祭礼の日となっており、本祭りがない年は4月第3日曜日に「陰祭り」が催されています。
今年(2023年)開催されるのは「陰祭り」。
観音寺の境内では悪魔除・安産・子育を祈願する獅子の絵馬が配布されていました。
[2023年「石原のささら獅子舞(陰祭り)」 巡行スケジュール]
- 8:30〜 開眼式(かいげんしき)
- 9:00〜 一庭目演舞(観音寺)
- 菓子屋横丁巡行、石原町一丁目巡行
- 13:30〜 ニ庭目演舞(観音寺)
- 14:00〜 石原二丁目巡行
- 15:30〜 三庭目演舞(石原町第二公園)
例年の陰祭りでは観音寺のみの演舞でしたが、今年の陰祭りは川越の観光地である菓子屋横丁と石原町の町内での巡行があるようです。
観音寺の本堂にて獅子舞に魂を入れる開眼式が執り行われ、いよいよ演舞が始まります。
本堂からは
- 山伏
- 天狗
- 簓(ささら)をすり合わせて伴奏する ”ササラッコ”
- ササラッコの花笠を支える笠持ち
- 軍配と采配を手に獅子を使役する ”山の神”
- 先獅子(雄獅子)、中獅子(雌獅子)、後獅子(雄獅子)の3頭の獅子舞
- 笛衆
- 歌方
で構成される行列があらわれ境内を一周し、一庭目の演舞がスタート。
演舞の曲目は12の場面から構成される「12切(きり)」。12の場面を通した演舞を「一庭」と数えます。
一庭目の演舞は今年初めて演舞をする「親(しん)」と呼ばれる方たち。
軍配と采配を持つ山の神に導かれ3頭の獅子が舞います。
2頭の雄獅子が雌獅子を争い髪を振り乱しながら狂い舞う場面も!
まわりのベテランの方から指導の声掛けをもらいながら、荒々しくもパワフルで見事な演舞を披露してくださいました。
一庭目を終えた一行は観音寺を飛び出し、高澤橋を渡り
菓子屋横丁を練り歩きます。
道中、撮影タイムも設けてくださいました。
筆者はここで帰路についてしまいましたが、この後には町内巡回やベテランの方たちが舞う二庭目、三庭目の演舞が行われる予定。
この日は午後から天気が急変し、どしゃ降りの雨と雷だったけど大丈夫だったかな?
『石原のささら獅子舞』 開催概要
【開催日】
本祭り:4月第3の土日(2年に1度)
陰祭り:4月第3日曜(本祭りのない年)
【開催場所】観音寺