ゴールデンウィークが始まり川越の街もにぎわっています。
多くの観光客の方たちが行き交う一番街の北端、札ノ辻の交差点を市役所方面へと曲がった本町通り沿いにある本町長屋に五月飾りが登場しました。
本町長屋の五月飾りのお手伝いに参加させていただいたのでその様子をご紹介したいと思います。
本町長屋の五月飾り
本町長屋の1階に飾られているのは長屋の所有者さん親子二代の五月人形。
ゴールデンウィーク期間中は正面の引き戸が開いていることも多いので、本町通りを歩くと精巧で凛々しい五月人形が目に止まることと思います。
五月人形の後ろには60有余年前の大きな鯉のぼりも飾られています。
昭和60年代の鎧飾りの飾り付け
まず最初に飾るのは昭和60年代の鎧飾り
小さなテーブルに緑色の毛氈(もうせん)を敷き、その上に鎧櫃(よろいびつ)とその中に収納されていた鎧を飾ります。
小物が入っている大きな箱を開けると”面ホウ”、”すねあて”、”オルゴール”などと各部ごとに分かれた小さな箱が現れました。
五月飾りの飾り付けは初めての筆者にとってはどれがどこだかチンプンカンプン。
面ホウはいかめしいお顔でした。
指示を仰ぎ、バランスを見ながら慎重に飾り付けていきます。
最後に立派な漆塗りの屏風を置いて勇ましい姿の鎧兜の飾り付けが完成しました。
昭和30年代の兜飾りの飾り付け
続いて、昭和30年代の兜飾りを飾り付けです。
まずは細く繊細なパーツの多い座敷幟(ざしきのぼり)を組み立てました。うまく組み合わない部分に苦労しつつもなんとか完成。
そして座敷幟(ざしきのぼり)の手前には金色に光る兜。
皆の者、出陣じゃ~という声が聞こえてきそうな立派な兜です。
2つの五月飾りを飾り終えたところで「あ、こっちを一番最初に飾るんだった!」という声が聞こえてきました。
60有余年前の鯉のぼりの飾り付け
一番最初に飾り付けるはずだったのは鯉のぼり。
手前に五月人形が設置されているのでぶつからないように横や後ろにまわりこみながら飾り付けていきます。
風になびいているようにするため、バランスをみながら何度も何度も位置の微調整を繰り返しながら柱や鴨居に鋲で止めていきます。
これで完成・・・ではありません。
みなさんで協力してアイロンがけしているのは吹き流し。
この吹き流しを天井から吊るして完成です。
花菖蒲とシャクナゲの花も元気いっぱいに咲いています。
川越観光の際は是非、本町通りに足を運んで五月飾りをご覧になってみてください。
本町長屋の五月飾りは2023年5月7日(日)までとなっています。
[本町長屋]
【住所】埼玉県川越市元町1-12-2(MAP)