『ブーフーウープロジェクト』は、ブー、フー、ウーと名付けられた三軒の古民家再生プロジェクト。
(※諸事情によりブーは更地に戻すことになってしまいました)
前回ブログ記事で『ブーフーウープロジェクト』をとりあげさせていただいたのは2023年1月の冬真っ只中でした。
冷たい風が吹きすさぶ風通しのよすぎる建物の中では薪ストーブで暖をとりながら作業が進められていました。
あれから約4か月の月日が経ち、新緑の季節となりました。
薪ストーブの火が消え蚊取り線香に火が灯り始める頃、プロジェクトは外からは見えない大きな変化を遂げていました。
外からは見えない劇的ビフォーアフター~階段の完成
『ブーフーウープロジェクト』で最初に劇的なビフォーアフターを迎えたのはおそらく屋根ができたことではないかと思われます。
屋根ができる前は、雨ざらしとなっている室内で雨がよけられる場所を探して作業を進めていたとのことでした。
そして次なる劇的なビフォーアフターを迎えたのは2023年の春。
階段の完成ではないでしょうか。
筆者が初めて建物の中に入った時は、2階に上るには階段があったと思われる穴から脚立を使って上るしかありませんでした。
階段を新設することになったのはウーの裏手。もともとあったRCの段差をハツって平らにする作業から始まりました。壁にはチョークで階段の段差が書き記されています。
階段の上がり口となる部分に1階のフロアラインの高さに合わせ、土間コンクリートを打設します。
そして『ブーフーウープロジェクト』の棟梁でもある元大工の工藤さん主導で階段がつくられていきます。
階段は途中の踊り場から枝分かれして、それぞれフーの2階、ウーの2階へとつながりました。
2階のリノベーションがスタート
階段が完成したことにより2階への行き来がスムーズになり、物置と化していた2階のリノベーションがスタートしました。
2階へ上がる前に1階の梁などの構造を「ほぞつぎ」や「組みつぎ」で補強していきます。
継ぎ目ががっちりと嚙み合った瞬間は鳥肌が立つような感動を覚えました。
そして、2階の床板をすべてはがし、2階床下に根太を追加していきます。
床板がなくなったことにより1階が吹き抜け、2階の窓から日差しが差し込むスカっとぬけた広い空間に。
根太での補強が終わった後は、はがした床板の寸法と形状を整えて再び床に打ち付けていきます。
廃材はとことん利用します!
みなさんヒョヒョイと歩いていますが、オバちゃんはビビリなのでこれ以上前に進めませんでした。
2階作業と並行して1階では木枠にセメントを流してカラフルなパズルのようなもの(?)がつくられていました。一体何に使うのでしょうか。
参加されている方々が「こうしてみたら?ああしてみようか?」と意見を出し合いつつ、ゆっくりと歩みを進めている『ブーフーウープロジェクト』
その完成形はまだ誰にも見えていないようです。
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